新築の際にコンクリートブロック塀を新設される方も少なくないでしょう。ブロック塀の設置には高さや控壁の設置などの規定があります。
また近年はブロック塀が倒壊する事故が発生するなど、社会問題にもなっており、既存のブロック塀の撤去や新たにフェンスを設置する際に補助金を設けている自治体も増えています。
まずは基礎を設置するために土を掘ります。
深さは設置するブロック塀の高さによって変わります。
適切な深さまで掘削すると、そこに砕石を敷き均し、転圧機等で均一に固めていきます。
型枠と鉄筋を組み、コンクリートを流し込み、1~5日程固まるのを待ちます。
※1番下のブロック塀まで地中に入れる場合もあります。
モルタルを塗りその上にブロック塀を積み重ねていきます。
歪みで倒壊しないように手作業で丁寧に積み上げていきます。
上まで積み上げると最上部に笠木を設置し、雨水の進入を防ぎます。
(モルタルで穴を塞ぐ場合もあります)
表面はそのままの場合もありますが、塗装やタイルなどで仕上げを行う場合もあります。
ブロック塀の高さ
ブロック塀の高さは最大で2.2mまでと制限があります。
2.2m以下でも控壁の有無、土質、基礎の形によって限度が違います。
ブロックの厚さ
ブロックの厚さは塀の高さが2.0mを超える場合は15cm以上、2.0m以下の場合は12cm以上(建築基準法では最低基準の10cm以上)必要です。
控壁 ブロック塀が地震などで倒れないようにするもので、塀の高さが1.2mを超える場合は長さ3.4m以内ごとに設置が必要です。
近年、ブロック塀の倒壊が問題になっており、ブロック塀の撤去に関する補助金がある自治体が多くなってきています。中には撤去した後のフェンスなどの新設工事費用も補助対象にしている地域も少なくないので、自治体のホームページをご確認しましょう。
下記は補助金を採用している自治体の一例です。
補助金額(上限額) | |
東京都北区 | 撤去のみ50万円、撤去・新設合わせて95万円 |
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神奈川県横浜市 | 撤去・新設合わせて30万円 |
大阪府大阪市 | 撤去15万円・新設25万円 |
福岡県福岡市 | 撤去15万円 |
※補助対象や金額、期間などは自治体によって違いますので各自治体のホームページ等をご確認ください。