樹木が生い茂っている土地に新たに家などを建てる場合、撤去が必要になります。
新築工事の場合は基本的には枝や幹を伐採するだけでなく、邪魔にならないように根っ子まで撤去します。
ある程度高さのある木を倒す際は、まず倒す方向を決めなければなりません。
住宅の敷地などのような比較的狭い場所の場合、倒せる方向が限られてきます。
木の重心や傾きによって倒れやすい方向と、実際に倒したい方向が違うこともあるので、そのような場合はロープなどを使用します。
幹を切り倒します。そのまま倒せるスペースがあれば根元から切り落としますが、周囲に障害物がある場合はロープで倒す方向にけん引したり、上の方から順に何度かに分けて幹を切り落としていく場合もあります。
■木を倒したい方向に倒す方法
1. 倒したい方向に受け口をつくる
斜め上からと真横からチェーンソーで切れ目を入れていきカットします。
この向きが倒れる方向です。
2. 受け口と反対側に追い口をつくる
追い口を入れる高さを決め、チェーンソーで水平に切り進めていきます。
受け口側まで完全に切らず、「つる」という受け口と追い口は間隔をあけておく必要があります。
※受け口の方向や追い口の深さによって倒れる方向がずれる可能性があるので、倒す際は注意が必要です。
根株だけになったら重機を使用して根っ子まで掘り起こして終了です。